2016年5月アーカイブ

悲しきミジンコ

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新真打の御披露目が五月中席の国立演芸場でやっと終わったと思ったらこの芝居から新二ツ目が誕生です。

今回は三人、花緑さんところの柳家圭花くん、圓丈師匠門下の三遊亭ふう丈くん、わん丈くんの二人。みんな前座の名前のまんま二ツ目に昇進します。それぞれ個性溢れた手ぬぐいばかりなんでお楽しみにぃ~っ!

まずは圭花くん。初めて楽屋入りした時にとにかく顔が怖かった。四回戦ボクサーのような、出来損ないのチンピラ風。...チンピラの出来損ないってスゴいね(笑)。まともな人間には見えなかったヨ。花緑さんはよくこんな恐ろしい顔の男を弟子に取ったねぇ、と思いました。まあ、実際はそんなことはなかったけど。

さてと、手ぬぐいにいきますか。...うーん、何じゃこりゃあ?の世界ですねぇ(笑)。で、何コレ?

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「ヒヨコにも見えますが、ミジンコです。これからどんどん大きくなっていくようにと小さなヒヨコのようなミジンコ柄になりました。リアルなミジンコは怖いのでデフォルメして可愛い感じに仕上げてもらいました。デザインは友人で建築関係の仕事をしている嶋根琢也くんです」と本人。

「でもホントはこの意味は後付けで『私をイメージしてデザインしてくれ』と頼んだところこの柄になりました。高校時代に陰でミジンコと呼ばれていたので、そのイメージだそうです。水泳が苦手で飛び込む際に怖いから足から水に入る姿が、手がピョコンとなっているそうで女子達の間でミジンコとアダ名されてました。その事実は卒業後に知りました」

うーん、ミジンコかぁ。悲しいねぇ(笑)。
ガンバレぇ、柳家ミジンコ...じゃなかった圭花!

で、ミジンコってなんだっけ?
成長すると、なんかに変わるの?と楽屋で話をしてると

「いやぁ、ミジンコはミジンコのままじゃないですか」
「そうなの?ボウフラが蚊になったりするみたいに変わらないのかなぁ?」
「あんまり聞いたことないですよ」
「大きくなってもミジンコかぁ?」
「大きくなったらビックミジンコですよ!」

...楽屋ってバカばっかだね(笑)。ビックミジンコ発言は太神楽の翁家和助くんネ。検索したらミジンコはどこまでいってもミジンコのまんま。メダカの餌ですってヨ。ますます悲しいなぁ。

圭花、お前の真打名は決まったゾ。

命名『柳家ビックミジンコ』

圭花くんは五月下席鈴本演芸場の昼の部に出演してますのでよろしくお願いいたします。

ここで、玉の輔情報ッス!六月下席池袋演芸場昼の部の主任が決定しました。二ツ目昇進の圭花くんとふう丈くんも出てるよ。


tamanosuke06-1.jpgtamanosuke06.pdf

ダウンロード、コピーでも割引きになります。

落語協会、落語芸術協会、両協会新真打の手ぬぐいも前回で紹介し終わり、...あっ、まだ御披露目は続いてますけどね。落語協会はこの芝居の国立演芸場まで、芸術協会は末廣亭が終わって今日から浅草演芸ホールです。もう少し頑張ってくださいねぇ。

さて、今回の手ぬぐいは噺家の手ぬぐいではありません。
噺家のデザインした手ぬぐいです。

『THE こども寄席』の手ぬぐいッス。この寄席は株式会社マゼル・ジャパンさんが主催する親子で楽しめる寄席です。手ぬぐいデザインは五明樓玉の輔、わたしです。以前にもこのブログで紹介させていただきました『THE こども寄席』の手ぬぐいがニューヴァージョンで販売中です。前回の注文では「柄を半分づつにして、切るとハンカチのサイズになるように」ということでこんなデザインに。

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会社名のマゼルに因んでスプーンとかき回した時にできる渦になっています。なかなかだね、と自画自賛(笑)。

で、今回の注文は「落語・講談・太神楽・紙切り・曲独楽・漫才・ジャグリングを柄に全部入れてぇ~っ」というむちゃぶり(笑)。とりあえず、やってみました。

まずは紙を切ってなんとなく形にしてみる。...うーん、イマイチ。じゃあ、タブレットに画を描いてみる。...うーん、コッチの方がいいかな。で、六種類の画を並べて手ぬぐいにしてみました。出来上がったのがコチラ。

kodomoyose201601.jpgkodomoyose201602.jpg上左から独楽(曲独楽)・扇子(落語)・和傘(太神楽)・ハサミ(紙切り)・釈台(講談)・クラブ(ジャグリング)・マイク(漫才)。まあ、こんなもんでしょう。二色作りました。『THE こども寄席』のロゴマークは前回わたしが作ったゴム印。この手ぬぐいは会場にて販売中です。...会場はどこかって?...ですねぇ。

THEこども寄席番外編個性派ぞろいでショウが行われます。


5月14日
 「落語界の奇才!?春風亭百栄による、古典VS新作落語 バトル落語会」

6月25日
 「紙切りあり、江戸曲独楽あり、紙芝居あり いろいろ色物ショー」

どちらも日本橋社会教育会館です。詳しくはTHE こども寄席ホームページまで。手ぬぐい販売中です!
kodomoyoselogo.jpg
↑↑↑↑↑↑
こども寄席ホームページはこちらをクリック


まだまだ御披露目、続きますヨ!

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前回まで落語協会の新真打手ぬぐいを紹介させていただきましたが、落語芸術協会も今月より新しい真打が誕生いたします。

講談で松鯉先生門下きらり改め神田鯉栄さん、2014年に亡くなった三代目圓師匠に入門し、現在は圓馬師匠門下の橘ノ圓満さん、可楽師匠門下可女次改め三笑亭可風さんの三名です。おめでとうございます。

まずは鯉栄さんの手ぬぐいです。柄は「高座で使える」を優先的に考えた古典柄の『うねり縞』。縦のうねった縞がまるで滝のように見えます。名前に併せてまるで鯉の滝登り(=目覚ましく立身出世すること)。たいへんにおめでたい、真打昇進にぴったりの手ぬぐいです。これなら高座の邪魔になりませんネっ。
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古くは縞模様を筋や条または段、縦横に交差するものは格子と呼んでいました。その後海外から縞地の織物が輸入されて、これを『島渡り』『島物』等と言ったことから、複数の線からなる文様を『縞』と呼ぶようになったんだって。プチ知識ッス!

続いて圓満さん。
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日本一の富士山より天高く揚がった圓満奴凧。画は友人で童心庵の名で夜の紙芝居を主宰している岐阜県恵那市林昌寺住職の宮地直樹さん

「デザインは全てお任せでした。慶事のことでありお目出度い物を取り入れようと苦労したようです。都々逸はアタシの作です。隙間があるので何か一言という事で考えました」

と圓満さん。上下の市松模様は2020年の東京オリンピックの新エンブレムとはなんの関係ありません(笑)。


可風さんの手ぬぐいは『露芝』。

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なぜかウミガメがいる。実は可風さん、元は六代目古今亭志ん馬師匠のお弟子さん。落語協会におりました。師匠が亡くなって落語界を離れて小笠原諸島父島でウミガメの調査をしていたという変わった経歴の持ち主。で、可女次(かめじ)でウミガメが手ぬぐいにいるのです。

「ワンポイントのウミガメのウミガメの前足のラインを丸くしてくださいとお願いしたら前足を丸くされてしまいました。あれじゃ、泳げない...」

と可風さん。普通の人間にはそんなことわからねぇよ(笑)。
畳紙の文字は縁筆書家そやまっくすさんによるもの。
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三人に真打の抱負を聞いてみました。

鯉栄さん
「わかりやすく、お客様の心が湧くような講談を心がけたいです。聞いてよかった、また聞きたいと思ってもらえるような講談師になりたいです」

圓満さん
「前座噺でトリをとってもお客様に満足していただけるだけの話術を身に付けたいです。そして、皆様から愛される芸人になりたいです」

可風さん
「長生き」...なんじゃそりゃあ(笑)。

三人三様ですねぇ。

御披露目は五月上席末廣亭からはじまって、中席は浅草演芸ホール、そして六月中席の池袋演芸場へと続きます。詳しくは落語芸術協会のホームページにアクセスしてください。
https://www.geikyo.com

では皆さま、がんばってくださいネっ!




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