2015年4月アーカイブ

芸術協会でもはじまります!

| トラックバック(0)
我々落語協会の真打昇進披露興行はいよいよ佳境、この池袋の芝居と国立演芸場を残すのみとなりました。

そして、芸術協会でも新しい真打が誕生いたします。アチラは三人。うち二人には御披露目前に不幸がありましたが、ガンバっていただきたいものです!

まずは春風亭笑松改め小柳さん。小柳枝師匠のお弟子さんです。

「デザインは造形作家でNHK!の人形劇『プリンプリン物語』の人形を製作なさった友永詔三(ともながあきみつ)先生です。

koryu000.jpg

名前の『柳』と日本一の『富士山』。太陽(先輩)が見守ってくれているというデザインです。全て先生におまかせしました。原本は版画でいただいたのでうまく染められるか心配でしたが、立派に作っていただけました。」(本人)

そういう意味なのね。

「自分もお客様も楽しめるような落語を演りたいです」...そうだねぇ、演りたいねぇ。日本大学文理学部落研出身は一昨年亡くなった古今亭志ん馬兄さんの後輩。ガンバってください。


今年3月7日、初代三笑亭夢丸師匠が中咽頭癌のためお亡くなりになりました。この春、お弟子さん二人が真打ちに昇進する矢先の出来事でした。

朝夢さんは小夢に、夢吉さんは師匠の名前、二代目夢丸を襲名いたします。今年に入って夢吉さんに自分の名前を譲り、前座時代の夢八を名乗ることを発表していました。
師匠がいない御披露目は苦労も多いでしょうが、ふたぁり手を合わせて乗りきってください。

では小夢さんの手ぬぐいから。

koyume000.jpg
「斜めの線は『コユメつなぎ』(?)、柄は山椒の実(=三笑亭)です。芸が山椒の実のようにたわわに実るよう、思いを込めました。左上に小さい夢(=小夢)の紋。写真を元にデザイン化しましたが山椒の実を描くのが難しかったです」(本人)

...自分で描いたんだぁ?見た目にはマメな人間には見えないけど(笑)、やるねぇ~!すごい、すごい。ご苦労さまでした。


夢吉改め二代目夢丸さんの手ぬぐいはデザインの仕事をしている同級生鈴木大輔さんによるもの。

yumemaru000.jpg
「二ツ目昇進の時『ゆ』『め』『き』『ち』で作ってもらったものが気に入っておりましたのでそのまま作り直してもらいました。生前に『夢丸』を継がせていただくことが決まり、てっきり師匠の手ぬぐいの型、粋な『吉原つなぎ』をいただけるのかなと勝手に打算しておりましたが、『自分のデザインを使え』と...。

二ツ目になった時『同業者に使ってもらえるような良い手ぬぐいを作れ!』と言われました。真打になりましても『同業者に使っていただけるような良い芸人』になりたいと思っております。そして、『三代目を継ぎたい!』と言われる名前にすることが目標であり、つとめたいと思っております」(本人)

泣 か せ る 話 や の う !!

芸術協会の御披露目情報はホームページよりご確認ください!
https://www.geikyo.com/index.php



あっ、最新情報があります。
五月下席池袋演芸場で、玉の輔昼の部主任です!
詳しくは次回のこのブログで。


kinjirusi20140621.jpg
「ええ、お願いがございます」
「通れぇ、いずれへ参る?」
「近藤様のお小屋へ通ります」
「何だ、その方は?」
「へい、手前向こう横丁の菓子屋でございます。
 近藤様にカステラのご注文にございます」

ー中略ー

「よいから持って参れ」
「ありがとうございます。...どっこいしょッ」
「...待て、待て菓子屋。いまその方、どっこいしょと申したな。
 カステラはさほど重い物ではないゾ」
「いえ、そのあたくしはなんでもどっこいしょが口癖なんで...。
 一服しようか、どっこいしょ。そら寝ようか、どっこいしょ」
「何を申しておる。いいからこれへ出せ、出さんか...油断も隙もならんな。
 重みがまるで違っておる。...控えておれ、中身を取り調べる。
 ...おっ、何だ、この徳利は?徳利の中に入るカステラがあるか!」
「それが、あのぉ~、今度手前どもの店で出来ました
 水カステラでございます」
「たわけたことを申すな!」


ご存知『禁酒番屋』の一部です。酒屋が酒をカステラと偽って屋敷に運ぶ場面。ひょんなことからばれて、とっさに水カステラと言ってしまう。

水カステラ?...実はあるんです!

DSC_mizukasutera.JPG
先日、長崎で16年続いている落語会『もってこーい寄席』に伺いました。ホントは客席に『玉ちゃん手ぬぐい展』なるものをやっていただいたのだけど、写真撮り忘れたぁ~(笑)。

その会でお客さんからいただいたのが『カステラサイダー』。...あるんだね、水カステラ(笑)。ちっこい瓶が二本入り。写真じゃあ、わかりにくいけど一本95ml。パッケージもカステラっぽいけど、見た目より重い。

もちろん「どっこいしょ」と言うほどではないけどネ。味は⁉
うーん、あんまりカステラっぽくないけど...かなり甘いネ。

やっぱりカステラはカステラを食べた方が良いネ(笑)。
話のタネには良いネ。この『玉金』にはもってこーいです。

長崎行ったら水カステラ...もとい、カステラサイダーいかが?

手ぬぐいは紹介ラストスパート!!

| トラックバック(0)
我が落語協会は真打昇進披露興行中です。

十人の新しい真打が誕生しました。上野・新宿と乗り切って、いよいよ浅草へ。これからは昼席に変わります。寄席が昼だと打ち上げが長い(笑)!!体調管理に気をつけてネ!!

新真打の手ぬぐいはコレでおしまい。今回はこの三人です!

まずはこの度の十人で一番のお兄ちゃん、三遊亭司(つかさ)さん。元々四代目桂三木助師匠のお弟子さんだったので当時から良く知っています。一度この世界から離れましたが、三木助師匠の葬儀のお手伝いに駆けつけ、その後三遊亭歌司師匠の門下へ。元の同期よりちょっと遅れての晴れ舞台です。
手ぬぐいはコチラ。豆絞りの間に片喰の紋。

tsukasa000.jpg
「デザインは自分です...というか古典の柄に家紋です。まず自分が使いやすい、持ちやすい、昔からある柄で毎回色を変えやすいモノにしました。意外と全体的に大きさでイメージが変わるので何度か見比べてみましたが、そのうちどれがいいのかわからなくなりまして...笑」(本人)

そうなんだよね、いろいろいじっているうちに何だかわからなくなっちゃうんだよねぇ(笑)。これぐらいが一番良い大きさじゃない?毎年色を変えてくださいネ!

司さんの出演は4月12日(日)浅草演芸ホール、池袋演芸場4月22日(水)、国立演芸場が5月15日(金)です。


続いては馬生師匠門下の一番弟子、金原亭馬治さん。『馬治』は馬生師匠の前名、改名せずそのままの昇進披露です。一番弟子だし、師匠の名前を次いでるし、こりゃあ十二代の金原亭馬生!?...ところが、ちょっと暗雲が漂ってきました。先代(十代目)のお孫さんがなんと噺家に!!...うーん、ガンバれぇ〜(笑)。

馬治さんはちょっと色男です。...まあ、わたしには劣るけど(笑)。手ぬぐいも色男!?かっこいい。噺家の手ぬぐい史上二番目にかっこいい!...もちろん、一番はわたしネ(笑)。なにやらチェスの駒の間にあるのは...?

umaji000.jpg
「寄席文字の橘右橘師匠にデザインしたいただきました。芸紋の鬼蔦にクツワをあしらったモノです。クツワは馬に噛ませて馬房に収めるそうです。馬を収(治)める=『馬治』。馬はクツワを噛みます。落語は噛まないように頑張ります!」(本人)

でも、噛むんだよねぇ〜(玉の輔談)。ガンバれぇ〜、十二代目っ!!

馬治さんは浅草4月15日(水)、池袋4月26日(日)、国立5月12日(火)の出演です。

さあ、十人の殿(しんがり)は柳家さん助さん、さん喬師匠のお弟子さんです。三代目柳家さん助を襲名いたします。二代目の師匠は丁髷を結っていたことでも知られていています。

その丁髷用の帽子が足袋入れ似ていたため、ある前座(もちろん現在は大物真打です)が足袋を入れちゃって怒られたとか(笑)。Wikipediaを見てたら面白いものが出てきました。「二ツ目時代に探偵のアルバイトをしていたが、丁髷が目立って仕事にならなかったため、すぐ辞めている」...笑うネ!

三代目のさん助さんもエピソードだくさん。お焼香の火のついている熱い方をつまみ、「熱ちっ!!」。それだけでも可笑しいのになんと三回繰り返した(大笑)。まだまだいっぱいあるけど今回はこれまで。

手ぬぐいはかわいいねぇ〜!...竹かしら?

sansuke001.jpg
デザインはイラストレーターのモリモト・パンジャさん。...あれっ、モリモト・パンジャさんは今回いっしょの新真打燕弥さんの手ぬぐいをデザインした方じゃん!十人中二人...ン?...前回紹介した小傳次さんの手ぬぐいは『盛本康成』さんだったけど、同一人物??...調べてみたら、やっぱり同じ人。3/10、スゴい確率だね。ご苦労さまでしたぁ〜!

「竹の特徴である『しなやかさ』が好きでこの柄にしました。高座で使いやすいよう、あまり派手にならず、かといって地味でもなく、その要望をパンジャさんが見事に叶えてくれました。プロの仕事に脱帽!先代のさん助師匠のおかみさんに見ていただきましたら、喜んでくださったことが何よりの『ほまれ』でごさいます」(本人)

プロの仕事に脱帽...って、あんたは脱毛だけどね(笑)。竹はしなってないけど、小紋になっててステキに仕上がりました!

おかみさんに喜んでいただけて良かった良かった!

さん助さんの出演は浅草4月14日(火)、池袋4月29日(水)、国立5月18日(月)です。

そういえば、わたしも浅草演芸ホール(交互出演4月13〜16日・19日)と池袋演芸場(4月24日・28日は休み)、国立演芸場(5月15日・20日のみ出演)に出ますぅ〜。口上もネ!

kinjirusi20150311.jpgのサムネール画像のサムネール画像フジワラと言えば?

芸能通のAくん「ノリカっす!藤原紀香っす!」
歴女Bさん「...ノリカ?...アホくさっ!藤原(中臣)鎌足です」

カンノと言えば?

Aくん「菅野美穂!
Bさん「バカっ、カンノといったら委奴國王でしょ!!」

というわけで『漢委奴國王印』をGet!!もちろんホンモノ!?名古屋の東急ハンズで売ってましたぁ〜。税込710円ッス(笑)。

20150328_173009.jpg
こんな感じで売ってました。


『かんのなのわのこくおう』だと思ってたら『かんのわのなのこくおう』らしい?どちらの表記もあったけどねぇ。とにかく教科書でみんな教わった有名な金印、国宝です。国宝が今や安価で買える時代になりました(笑)。

この純金製の金印...軽っ(笑)!しかも、ゴゴゴ...ゴム印!!

20150328_173118.jpg
歴史の教科書の一文のような解説書付き。
蛍光ペンでライン引かなきゃ!


説明書によると天明四年(1784年)に現在の福岡市東区の志賀島で発見され、一辺の長さが2.3cm、高さ2.2cm...確かにこの金印も同じ大きさ。実物大です。しかし108.7gあるはずの重さは15g(笑)。さすがゴム製の金印(笑)。

20150408_091604.jpg
ねっ、15gでしょ!軽いから持ち運びに便利ッス!

ホンモノは福岡市博物館に展示してあるそうですヨ。今度、福岡に行ったら見比べてみよう!


20150408_090528.jpg
使ってみました。
...捺してみたものの、漢委奴國王じゃないしねぇ〜(笑)。


で、何に使う??

驚きの手ぬぐい三連発!?

| トラックバック(0)
御披露目も一芝居終わって、末廣亭に突入ッス!!
詳しい情報は落語協会ホームページで調べてネ(4/1現在リニューアル中)。
http://rakugo-kyokai.jp/

今回も引き続き新真打手ぬぐいです!

まずはコチラから。手ぬぐいいっぱいに馬うまウマ...一面に馬の柄です
競走馬が紅白のダートを駆け抜けているよう。

kodenji000.jpg

今回の十人真打には馬生一門が二人。さて、どっち??

「デザイナーの盛本康成さんにお願いしました。自分が午年生まれなので『馬』を入れてもらいました。いちおう左馬(左向き)です。最初は馬の数があったのですが、絵が細かくなりすぎて版が作れないと染屋に言われて、馬数を減らして一つ一つを大きくしました」(本人)

午年なんで馬。実はこの手ぬぐいはさん喬一門の柳家小傳次さんのもの。名前を喬之進から改めました。なかなかいないよ、手ぬぐいの柄を自分の干支にする芸人は。馬、たくさん走ってるねぇ〜。これで半分に減らしたっていうからネ。いったいどれだけ細かかったの(笑)??縁起の良い左馬がいいネ。

小傳次さんの出演日は末廣亭4月10日(金)、浅草演芸ホール4月11日(土)...二日続くのね、4月27日(月)が池袋演芸場、5月13日(木)国立演芸場となってます。


続いては、コチラ。

bagyoku000.jpg
今度はホントに馬生一門の手ぬぐい。馬吉改め二代目金原亭馬玉(ばぎょく)さん。柄は丸文字の『馬』に蜷局(とぐろ)を巻いたウ○コ?!...一見そう見えるけど違いますヨ!!コレは宝珠(ほうじゅ)。「願いを叶える宝の玉」なんだそうで、たいへん縁起の良いものです。名前にかかってます。もちろん丸文字の『馬』は、そのまんま馬玉。

「万事、寄席文字の橘右橘師匠におまかせしました。門出にふさわしいお目出たいデザインにしていただきました」(本人)

よーし、キミも玉玉連合に入れてあげよう!わたし(玉の輔)と蜃気楼龍玉さんと馬玉さん。金原亭だから、略して金玉じゃん!ホンモノだぁ〜、...って何が(笑)。別に略さなくてもいいし...。で、スポンサーは前座の林家たま平くんにお願いしました!!...ちなみにたま平くんは正蔵師匠のお坊っちゃんです(笑)。

馬玉さん出演日は4月7日(火)末廣亭、4月17日(金)浅草演芸ホール、4月21日(火)池袋演芸場、5月17日(日)国立演芸場です。


三本目は、ぬう生改め三遊亭彩大(さいだい)さん。ニツ目時代名乗っていた師匠(圓丈師匠)の前名ぬう生から改名、彩大になります。兄弟子の天どんクンと同じ埼玉大学出身でサイダイです。国立だよ!!国立っつたって演芸場じゃない、国立大学。頭良いんだねぇ〜。

でも、埼玉大学出身だからサイダイじゃないんだって!?埼玉の大宮出身でサイダイ!!本日二度目の驚きでしたぁ〜。

手ぬぐいはコレ。新作派の彩大さんにしてはちょいと地味?!

saidai000.jpg
「伝統柄小紋『芥子粒(けしつぶ)つなぎ』です。噺家以外の一般の方が使いやすいと思ってくれる事だけを考えて小紋にしました。田舎のおばちゃんが畑仕事をするときにほっかぶりしても何の違和感もない手ぬぐいの方が自分にとっても噺の中で使いやすいと思います。わたしは競輪の自作落語を演るのですが、車券を買う際のマークシートを塗る仕草がぴったりの柄だなぁと演じていて気がつきました」(本人)

そこへきたかぁ〜。確かに見れば見るほどマークシートにしか見えなくなってきた(笑)。ココへつながりましたかっ。ぜんぜん地味じゃないぜぃ!!

彩大さんの出演は4月2日(木)末廣亭、4月18日(土)浅草演芸ホール、4月28日(火)池袋演芸場、国立演芸場は5月16日(土)

みんな頑張ってねぇ〜!


kinjirusi20150311.jpgのサムネール画像
落語界では五代目柳家小さん師匠に次いで二人目の重要無形文化財保持者(人間国宝)で演芸界初の文化勲章受章者三代目桂米朝師匠が3月19日肺炎のため89歳でお亡くなりになりました。

わたしは何度かしかお会いしたことはありませんでしたが、ホント男前...ハンサムな師匠でした。

整理をしていたら手ぬぐいが出てきました。

20150329_011541.jpg
20150329_011517.jpg
印半纏の手ぬぐいです。

20150329_011458.jpg背中には大きく結び柏の紋が。

20150329_011850.jpg
広ければこんな感じです。
うーん、元に戻すのがたいへんだなぁ(笑)。


...合掌。




リンク

  • 購読する このブログを購読
  • ケータイからも見られるようになりました!
    以下のQRコードからアクセスしてください。
    QR
    tamanosuke
【コメントに関する注意事項】
公序良俗に反するもの、誹謗、中傷にあたるものなど、編集部にて不適切だと判断したものに関しましては、予告無く削除する場合もありますので何卒ご了承ください。
五明楼玉の輔,(有)ラスコー
本ページの記事、画像の無断転載を禁じます。