2014年9月アーカイブ

二十年目の謝罪?

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あ一年ってホント早いねぇ〜、あっという間です。
大好きだった志ん馬兄さん(七代目)が亡くなってもうすぐ一年が経ちます。

10月5日(日)18時から浅草演芸ホール四階の東洋館で追善興行『古今亭志ん馬を偲ぶ会』が行われます。

志ん馬兄さんの日大文理学部出身の噺家やいっしょに前座時代を過ごした仲間が出演。思い出を語る座談会もあります。ここでは書けない暴露話がたくさん飛び出すこと間違いナシ(笑)。誰が止めるのかしら?もちろんわたしも出ます。みんな来てちょうだいネ。

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で、今回は志ん馬兄さんの師匠、六代目古今亭志ん馬師匠の手ぬぐいです。
志ん馬師匠が亡くなったのが、1994年、今から二十年前でした。59歳だったんだあ?貫禄あったねぇ〜、あり過ぎだよ(笑)。楽屋ではいつも怒っていたイメージなのですが、わたしには優しかったなぁ〜。わたしの大師匠である先代柳朝に弟分のように可愛がられていたそうで、ウチの師匠や孫弟子にも良くしてくれました。

わたしが子供の頃は『お昼のワイドショー』のキャスターや二代目『意地悪ばあさん』で売れていた志ん馬師匠。

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手ぬぐいは真ん中に大きく『馬』。付けていた紋の『裏梅』にちなんで、馬の文字が梅の枝になってる。どなたの文字なのかははっきりしません、あしからず。『六代め』の平仮名がかわいいネ(笑)。渋い手ぬぐいです。

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昔の噺家の手ぬぐいの畳紙には、
『壽』ではなく『御手富貴(おてふき)』としてあるものも多い。



わたしには志ん馬師匠に謝らなくてはいけない出来事があります。

師匠が入院していたとき病院を公表していませんでした。ウチの師匠がいろいろ手を回して病院名はわかったけど病室の番号がわからない。「どうにかして調べて」と頼まれたわたし。当時二ツ目だった志ん次兄さん(七代目)もつかまらない。仕方なく病院に電話をしてみる。

「そちらに稲葉さんという方が入院しているはずですが病室の番号を教えていただけませんか?」「稲葉さんですね?少々お待ちください。」しばらくして「すいませんが稲葉さんという方はこちらには入院しておりません」「...そんなはずはないと思うんですがねぇ」「いや、おりませんので...」

仕方なく電話を切る。...あっ、いけねぇ〜。志ん馬師匠の本名は稲葉じゃなくて稲田だっ!慌てて病院にかけ直す。

「すいません、先ほど電話した者ですが稲葉さんじゃなくて稲田さんでした」「あ〜、稲田さんですね、少々お待ちください」。.........なかなか返事がない。部屋番号を調べるのにずい分時間がかかるなぁ〜。やっと出たかと思ったら志ん馬師匠の声で「もしもし、稲田ですが...」って、番号を聞
こうと思っただけなのに当人が出ちゃった(笑)

ヨレヨレの身体で電話口までやってきた志ん馬師匠。一瞬戸惑ったわたしでしたが、慌てて受話器をガシャン!!切っちゃった。師匠ごめんなさい。あのときの犯人はわたしです。


***お知らせ***

そういえば、お知らせ。26日(金)読売新聞の朝刊『和のかたち』に載ります。見てくださいネ!!




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九月中席鈴本の主任が無事(?)に終了。ご来場くださいましたお客さま、ありがとうございました。御礼申し上げます。

この芝居のチラシでモデルになってくれたのがミヤマクワガタのくまおクン。ありがとネ!!

...実はこのくまおクン、初日の二日前に亡くなっておりました。亡くなる二、三日前から動きが鈍くなって大丈夫かなぁと思っていたら案の定、あの世に行ってしまいました。ミヤマクワガタは寿命が短く三〜四カ月とはわかっておりましたが、残念ながら一緒に初日を迎えることができませんでした。。

土に埋めてあげようかと考えましたが、とりあえず標本にしてみようと、セットを購入しました。『はじめてのかんたん昆虫標本セット』。子供の頃にやった標本セットとは違い、薬や針を使わないタイプ。苔と木で飾ります。

とりあえず、購入したセットの説明書通りに作ってみる。


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『大型外国産昆虫にも対応!』が謳い文句。
ケースのサイズはW210×D110×H70。けっこうデカい。
ヘラクレスオオカブトムシってそんなに大きいの!?

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まずは標本液Aに三日間漬ける。ゴキブリみたい(笑)。

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続いて標本液Bにも三日。あっ、脚が取れちゃってるぅ〜!

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B液から取り出してティッシュで水切り。
死後硬直で固まってる。ホントに標本に出来る?

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陰干しして丸二日。説明書によると
「付属のスポンジとピンセットを使いスポンジにツメを
引っ掛けながら型を整え...」...って、ホントかよぉ??
予想通り、脚がポキンポキッと折れる!
あ〜、くまおぉ〜っ!!

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セットの苔と木の皮を使って飾ります!!

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付属のケースはかなり大きいので、
手頃なプラスチックのケースに収められたらくまおクン。
どう、脚が四本折れてるようには見えないでしょ?



かわいそうなことをしたけど、ありがとなぁ、くまお!!キミは永遠に不滅です!

......合掌。

恐れ入谷の鬼子母神

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まずは訂正、お詫びから。前回、手捺染ではグラデーションはできないと書きましたが実際は出来るんだそうです。元糊に染料を混ぜるので絵の具のような混ざり方をするんだそうで...。ご指摘いただいたともぞう本舗さん、並びに関係者様にお詫び申し上げます。

日本中が熱中して全米オープンテニス。錦織圭選手、残念でしたが準優勝おめでとうございます。いやあ、頑張りましたねぇ〜!すごいすごい、驚きました。日本人プレイヤーが四大大会でファイナリストになるなんて...。なでしこジャパンのワールドカップ優勝以来のサプライズ。

優勝してもらいたかったけど、楽しみは次回に持ち越しということで。『噺家の手ぬぐい』のスェイスブックに錦織選手の似顔絵載せましたが、これまた似てない(笑)。毎度毎度すみませんです。

さて、いよいよ九月中席。鈴本演芸場ではわたくし五明樓玉の輔の主任の芝居がはじまります。このチラシをプリントして寄席に来てちょうだいネ。

しつこくチラシ(笑)
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今回の手ぬぐいは三遊亭萬窓さん。わたしとは前座仲間です。同期は扇治・白鳥・文左衛門という精鋭揃い。年もほぼいっしょなんで仲良し?前座時代は飲み歩いては扇治さんに支払わせるという悪人三人組。いや、わざわざ呼んで払わせる(笑)。

白鳥と文左衛門はともかく萬窓さんは落語も本格派だし、見た目もまともそうだけど意外に悪い。女の子と呑んでても持ってっちゃう。
モテるんですよ!いろいろあったけどここでは言えません(笑)!まあ、現在は大人しくしてるみたいだけど...。

で、手ぬぐい。以前は撫子(なでしこ)の古典柄。なでしこジャパンより前から撫子だったわけだ。そして、今年から新しいものになりました。デザイン関係の仕事をしているお知り合いに依頼して出来たのがコチラ。

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うーん、渋いねぇ〜。丸い窓の中に梅に格子に蔦かしら?『三遊亭萬窓』の千社札の左側には障子のような柄。

当人にこの意味を聞いて感心しました!障子の部分が数字の『1』、丸い窓を『0』に見たてて『10,000』。萬窓の『万(まん)』。

はは〜ん、やるねぇ〜。ちっとも気がつきませんでした。恐れ入谷の鬼子母神、今回は萬窓さんの一本勝ち!...って、勝負はしてないけどネ。

ん、待てよ...もしかしたら窓の中の柄にも意味が!?

「あー、それは特に意味がないです」
...だって(笑)。チャンチャン!!


※『美の壺』再放送があります!!
去年の夏に放送されたものが9月21日(日)23時〜
ETVでまたまた流れます。見てネ!!


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ひさびさのくまモンです。

最近は完璧にふなっしーに押され気味ですが、くまモンはいつの間にか定番化されているよう。どこへ行っても普通の顔して商品が置いてある。まるでディズニーキャラクターのよう。

で、今回ご紹介するのは阿蘇くじゅう連山天然水使用まろやか炭酸、その名も『のみもん』。株式会社アスカのサイダー、カロリーゼロです。

ひとケース24本いただきました!!
味は甘味が少なくほど良い飲みごたえ。...ホントは...ゲップ...あまり炭酸系の飲み物は口に...ゲップ...しないわたしですが一生懸命...ゲップ...シュワシュワしてます(笑)。

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ダンボール箱で届きました!!

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こうやって見ると爽快です!
キャップも微妙に違うものが四種類。

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「わさもんのわさもんによるわさもんのためののみもん」...
『わさもん』とは熊本弁で「新しもん好き」。

手ぬぐい豆知識

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いまさらですが、手ぬぐいの染めには三つの方法があります。本染めと呼ばれる注染手捺染、そしてプリント染めです。

たいがい噺家の手ぬぐいは注染。図案(デザイン)を考え、打ち合わせ。プリントじゃないんで、好き勝手にはできない。手ぬぐい屋さんと相談して手直し。色なんかも選びます。出来上がった図案に合わせて型紙を作ります。

柿渋と和紙を張り合わせたものに型を彫る。漆で貼り付け柄を固定。木枠に収めた型紙に反物(一反から手ぬぐいが9〜11本)を折り返し折り返し一回づつ糊を塗って重ねていきます。

そして染め。染料は全て色見本に合わせて微妙に調合。熟練の技です。色が重ならないように糊で土手を作ることで一度に数色を染めることを可能にします。染料を差し入れてコンプレッサーで下から吸引。

この作業によって裏まで染められるのです。染め終わった反物をていねいに洗って糊を落とします。これを天日乾燥させて、一枚一枚に切り分けます。仕上がった手ぬぐいをたたんで畳紙に包む。

ていねいに梱包されてわれわれ噺家の元へ届けられます。昔ながらの味わい深い手ぬぐいが、これらのたいへんな作業を繰り返して出来上がっているのです。

手捺染は一色に一枚の型を使って染める方法です。手ぬぐいの風合いを残しつつ複雑な柄を表現できます。グラデーションはできませんが、複雑な柄を再現できます。注染のような完全な色の裏通りはありません。

以上、手ぬぐい豆知識のコーナーでした!

さて、今回の手ぬぐいは七代目春風亭柳橋師匠。

最近、周りで新しい手ぬぐいを作ったとか聞かないし、他の協会の芸人さんと会うことも少ないし...はっきり言って紹介するものが無い(笑)!!家の中を捜索したところ素敵な手ぬぐいを発見!!どう?粋でしょ?!

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橋のたもとに柳です。墨で描いたものを手ぬぐいにしてあります。川のせせらぎが感じとれます。枝垂れ柳のグラデーションも素敵。また字がいい!『七代 春風亭柳橋』。左側に『才』(?)の文字に『山』。どなたの作品なのでしょうか?今度調べてみますネ。こんな手ぬぐい、一度作ってみたいねぇ〜!

七代目柳橋師匠はお亡くなりになって今年で十年、2004年にこの世を去られました。芸術協会の方なのであまり接点がありませんでしたが、お弟子さんで八代目の柳橋兄さんはいっしょに番組をやっておりました。もともと三代目桂三木助師匠門下で、後に六代目に移門。

晩年は病と闘いながらの高座でなんと手術は八度!!遊三師匠は「柳橋さん、そんなに切ったり縫ったりするのもたいへんだから、いっそのことお腹をチャックにしたらどうですか?」だって(笑)。ホント噺家ってヒドいよね。

ちなみにこの手ぬぐい、注染です!...最初の話はここへ繋がるのね(笑)。この技術、素晴らしいっす!きっとお値段はかなりなのでは?

さてさて、もうすぐわたしの主任(トリ)の興行がはじまります。

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このコピーで割引になります。9月11日より鈴本演芸場でお待ち申し上げます!

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古典落語には現在使われない言葉がたくさん出てきます。

言い回しも難しい。噺家じゃなかったら生涯口に出さない文句もいっぱいある。もちろん、知らないことはお稽古したいただいた先輩に聞いたり、自分で調べたりする。昔のテレビ番組『トリビアの泉』じゃないけど、へーってことばかりです。

片付けをしていたら『目でみることば』って本が出てきました。以前、テレビで紹介されていたモノを買ってパラパラっとめくっただけで無造作に積まれてました。この本はわれわれが普段から何気なく使っていることばの由来をカメラに収めて紹介しているもので、写真なんでわかりやすい!

例えば「シカトする」。
コレは人間が鹿とやっちゃうこと...わけねぇだろ(笑)。意味は無視すること、そっぽを向くこと。由来は花札の10月の札「鹿」からきてる。花札の鹿はそっぽを向いたポーズ。で、この札が10点なんで「鹿の十(とう)」で「シカト」。ここから博打打ちの間で無視するという意味になったんだとか。ふーん、面白いネ。

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こんな感じのかわいらしい本です。
東京書籍(文・おかべたかし  写真・山出高士)。


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【贔屓】
特定の人やものをとりわけ可愛がったり引き立てること。

贔屓って写真のような亀に似た中国の伝説の生き物なんだって知ってた?「贔屓の引き倒し」ってことわざは、この亀を引っ張り過ぎるとに乗っている石柱が倒れることに由来。へぇーっ、です!!

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【くわばらくわばら】
雷が鳴っているときに、
自分の所に落雷しないように唱えるまじない。

昔、井戸に雷が落ちたとき、村人が蓋をして閉じ込めた。逃げ場を無くした雷に「ここは桑原という所だ。この地に絶対に落ちないと誓うなら許してやろう」と言い渡し、それ以来雷が落ちていない。つまり「くわばらくわばら」というまじないは、雷に「ここは桑原ですヨ」と教えているわけ。

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【阿漕】
図々しいこと、義理人情に欠けあくどいこと。

これは落語の『西行』にも出てきます。三重県津市の阿漕ヶ浦。伊勢神宮に供える魚を捕るための漁場で一般には禁漁区。しかし、密漁を行う者が絶えなかったことから、あくどい商売をする者をこう呼ぶようになったんだって。写真の阿漕の海は美しくて穏やか。

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【長いものには巻かれろ】
力のあるものには従ったほうが得である例え。

ある猟師が象の鼻に巻き上げられて運ばれていると獅子が現れた。この獅子を猟師が弓で倒すと、お礼に象の墓場に連れて行ってくれる。そこにはたくさんの象牙が。猟師は大儲けしましたとさ。という中国の古い伝説。つまり、長いものとは象の鼻。実際に象の鼻に巻かれた写真(笑)。

※全て諸説あります。


まあ、こんなことばがたくさん出てきます。二巻まであって各1,300円(税抜き)。退屈しのぎにはもってこいですヨ!!







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五明楼玉の輔,(有)ラスコー
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