こんな立派なものをちょうだいしましたぁ~!

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先日、帰宅してマンションの郵便受けを見るとなにやら大きな封筒が。

また、何か当選したのかしら?


...案外懸賞に当たったりするわたしは、応募したモノを思い出してみる。

...ゴルフシューズ...ゴルフクラブ...ゴルフバック...ゴルフばかりだけど()。とにかくこの大きさのモノが入る封筒ではない。よく見ると立派な文字で『東京都台東区○○ 五明樓玉の輔様』。玉の輔の名前で応募することはまず無いから、どうやら何か当たったわけではない。ガッカリして裏を返すと『吉本興業株式会社』...えっ、吉本興業??...何これ?

...吉本お笑い芸人のクリアファイル当選?...違う、吉本興業の左に


『桂三枝改メ六代桂文枝』の寄席文字。


もしかしたら『新婚さん、いらっしゃい!』のYES・NO枕?!...枕が入る大きさじゃない()...ん、待てよ...あっ、そうだ!最近、上方の師匠方の大名跡襲名があると三点セットが東京の真打にも送られてくる。東京の噺家は上方には送らないのに()...


太っ腹です!もうご存知でしょうが、上方落語協会会長の桂三枝師匠がご自身の六十九歳の誕生日、七月十六日に『六代桂文枝』を襲名いたします。先代文枝師匠は松鶴師匠、米朝師匠、春團治師匠と共に上方落語四天王。総領弟子の三枝師匠が継ぐことになりました。その襲名の口上書き、扇子、手ぬぐいだったのです。



で、今回は久しぶりの大看板、しかも初の上方噺家の手ぬぐいです。


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まず驚いたのは畳紙。着物の畳紙みたい。こんな立派なの見たことないっす!紐をほどいて手ぬぐい拝見。白地に『鴨の羽色』で縞が左右の上下斜めに入っていてその間に『文枝紋』が六つ。文枝紋は初代文枝が使い始めた紋で『文枝』を名乗る噺家だけが着けることができる紋。丸く見えているこの紋は『文』の文字が四つ繋がっていて、文が四つで『ぶん・し』。紋が六つなのは六代目だから?『六代 桂文枝』の脇にどこかで見たことあるような落款。...『紫』。...あっ、書家紫舟さん!紫舟さんはNHKの大河ドラマ『龍馬伝』やわたしも何度か出演させていただいた『美の壷』のタイトル文字を書いている方。ステキです!全体的な柄は先代の桂文楽師匠のものとよく似ていて、シンプルで重々しく貫禄のある手ぬぐいです。



この中に手ぬぐいがっ!

優香写真集の紐をほどくのとはわけが違う()



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口上書きも素敵っす!

紫舟さんの文字と文枝紋の台紙の下には

建築家安藤忠雄さん、小三治師匠、歌丸師匠、米朝師匠、

春團治師匠、吉本興業の社長さん、会長さんの

お祝いの言葉。






bunshi003.jpg二年くらい前の話。『三枝・小朝二人会』に出演させていただいた時、前座のぽっぽ(現ぴっかり)とふたりで三枝師匠の楽屋に挨拶に伺うと三枝師匠が『ご苦労さま。』とポチ袋をくださいました。ありがとうございました。さっそくうちの師匠に報告すると「ぽっぽはともかく、なんでキミまでもらうの?!」と呆れ顔。そりゃあ、師匠の言う通り。わたしも芸歴25年超、しかも一応落語協会の理事だしねぇ~。でも、三枝師匠には二ツ目に映ったのかしら?貫禄の無いのも時にはステキ!...そう思う今日この頃です()




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噺家はあまり下駄を履きません。表を着物で歩くことが少ないからかもしれませんが基本は雪駄です。お正月に紋付羽織袴姿で年始回りをするときもたいがいの噺家は雪駄。まあ、雨や雪なら下駄ですが...。あっ、もしかして下駄持ってないかも?...って、くらいのものです()


畳柄の型押しした鼻緒の黒い2,000円くらいで売ってる、花火大会に帯をずいぶん高い位置に締めて浴衣の前がはだけた若いアンチャンたちが使っている安物雪駄はもちろん履きません。

...履いている前座とかいるかも()。たいがいは畳かエナメル製です。値段もピンカラ兄弟...いや、ピンからキリまで。でも、見た目はあまり変わり映えしません。お正月の寄席ではほぼ全員が雪駄で楽屋入りするため、履き間違えて帰る噺家も少なくありません。事実、わたしも間違えられたことがあります()。。まあ、木久扇師匠が先代小さん師匠の黒い革靴を履いて帰ったこともありますが()


そこで誰にも間違えられないような雪駄、作りましたぁ!


エイ皮です、エイ皮!

スティングレー(エイ皮製品をこう呼ぶらしいです。)っす!



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←菱屋カレンブロッソ東京ミッドタウン店。店員さんに名刺を渡して「ボク、噺家なんで雪駄のモデルとかやりますヨ!」とアピールしてきました()




老舗履物メーカー菱屋さんのプライベートブランド『菱屋カレンブロッソ』の別注雪駄。東京ミッドタウン店で買いました。三月上旬、某老舗デパートでこの菱屋カレンブロッソの雪駄を購入。メインの女性用雪駄に別注ができるようなんで男物は?と尋ねると年配の店員曰わく「男性の物は既製品だけです。」...って、ウソじゃん!すっかり騙されたヨ、日本橋○越本店には。仕方なく既成のものを買ったんだけどサ!その後、伊勢丹の店員さんから事実を知るわたし。くそぉ~、日本橋三○本店!で、先日、六本木のカレンブロッソ東京ミッドタウン店へ行ってまいりました。。以前、このエイ皮雪駄の存在に興味深々だったわたしは、この雪駄(カレンブロッソではZETTAと言うらしいが、店員さんに聞いたところ由来は不明?!)も特注できることをこの時に知り、買い物の虫がウズウズ。ウズウズした時には『買う!』ことにしているわたしは、店員さんが可愛かったのもあって購入決定()


別注品はと呼ばれる台になる部分の種類と色、鼻緒EVAという底を選ぶことができます。


 

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ワオ~!エイだぁ~、

剥がされてる()

これで片足作ります!




もちろん天はエイ皮。色は黒・赤・ベージュ・オレンジの四色からさんざん悩んだ挙げ句、一番派手なオレンジ!店舗に在庫のあったオレンジ色のエイ皮の中から気に入ったものを選ぶんだけど染めの具合が微妙に違うのでまたまた悩む。「よし、コレだぁ!」と決めると店員さん、「もうひとつお願いします。」...もうひとつ?!...あ~、両足いるのねっ!近い色を選択。







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続いて鼻緒。コレも悩む。だってたくさんあるんだもん!オレンジのエイくんの上に置いてカラーコーディネイト。アイボリーにする。





鼻緒ちゃんたちです。

目移りしてしまう~!






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ここが先ツボ。色変更成功です!




親指と人差し指の間の鼻緒を留めるとこ、先ツボというらしいのだけど、そこだけ色を換えることができるのでプラス1,050円でエンジに。底は革ではなくゴム製。三色の中からココアに決定!選ぶのにずいぶん時間がかかりましたが、いいモノができそう!








で、マツコと一突き!...いや、待つことひと月。

...恐いよ、マツコと一突きなんて()

完成しましたぁ!コチラで~す!


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くぅ~っ!どうです、エイ!思ってた以上の出来栄えに余は満足じゃ!




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店頭に飾ってある黒ヴァージョン。

これも素敵っす!


『菱屋謹製』。謹製ってのがいいネ!


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コレがスターマークです!

白く宝石のように輝く模様はスティングレーならでは。


最高です!





いいねぇ、オリジナル!

これでお正月も安心して寄席に履いて行けるっす!

実は今また、あるオリジナル製品を注文中!コレはまたの機会に紹介いたします。


あ~、最近買い物の虫がウズウズし過ぎる。

誰かオレにこのウズウズを止める薬『ウズウズ救命丸』をくれぇ~!


商品券でも可()





:::手ぬぐいブログ管理人よりお知らせです〜:::


6月21日から30日、

池袋演芸場昼の部、玉の輔師匠が主任です!

今回のチラシははなしか君!彼も師匠を応援しにくるみたいです。

皆さんも是非!


下記よりチラシをダウンロードしてくださいネ。

(23日は玉の輔師匠お休みです)


FLYER201206.pdf


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