2012年5月21日アーカイブ

稽古のお礼

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噺家ってのはいい商売で、先輩に稽古をつけてもらっても一円も払いません。名人上手と言われる師匠だとしてもです。一席何十万、何百万取れる芸を後輩のために面と向かってタダで演ってくれるのです。しかも一対一で!


圓生師匠も小さん師匠も志ん朝師匠も談志師匠も......いや、談志師匠は別かな()


自分も先輩から稽古してもらってきたからそうする。これが我々の世界では当たり前なのです。でもお金を取らない代わりに稽古をつけてもらう時には、お礼の品物を持っていきます。高価な品物ではなくていいのです。相手が喜びそうな物。稽古していただく師匠のお弟子さんにリサーチしてみたり、楽屋での会話から欲しそうなものを察する...難しいけどセンスです。ゴルフをやる方だったらその師匠が使っているメーカーのゴルフボールを一緒にプレーする時に何気なく調べてみたりだとかネ。


以前、ある後輩から稽古を頼まれたわたしは「吉岡美穂の写真集を持ってきたら稽古してやる!」と言って催促したことがあるけど...()

最近、稽古してあげた前座からもらって嬉しかったものは、わたしが普段高座に上がる前に必ずする点媚薬。ちゃんと判っていて同じメーカーのものをいくつかまとめてもらいました。

偉いぞ、けい木!ちなみにけい木くんは木久扇師匠のお弟子さんです。


で、ある二ツ目の話。弟弟子に稽古を頼まれた時「じゃあお礼にコン○○○持ってきてヨ。オレさぁ、モテモテだからいくつあっても足りないんだよ!」...そう、彼はモテ男。○○○ームをバンバン使う。でも、稽古のお礼に○○ド○○はねぇ、どうかと思いますヨ!ちなみにコンドミニアムじゃありません()




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今回の手ぬぐいは林家たけ平くんです。初めて手ぬぐいを作るのは二ツ目昇進の時。たいがいは師匠か一門の兄弟子に手ぬぐい屋さんを紹介してもらう。それで手ぬぐい屋さんに相談して柄や色を決める。もちろん自分でデザインするのも有り。


でも、今回手ぬぐいを紹介する林家たけ平くんは違う。いきなり、手ぬぐい屋さんに飛び込んじゃった。......えーとねぇ、さっきの手ぬぐい屋さんとこの手ぬぐい屋さんは同じようだけどちょっと違う。前者の手ぬぐ

い屋さんは染め物屋さん。後者は手ぬぐいを売っているお店。そこが知り合いならまあそれもありだけど、たけ平くんは違った。知り合いでもなんでもない()。まあ、たけ平くんは正蔵師匠の一番弟子。だから、気軽に相談できる兄弟子がいなかった?


浅草の『染めの安房』さん。この間このブログで紹介した歌橘っちと同じお店です。でも、歌橘っちは若旦那とお知り合い。たけ平くんはただの飛び込みの客()。よって素人と同じ条件。なかなかいないよ、何もわからず手ぬぐい屋さんで手ぬぐいを作る噺家は()。たけ平くんは""を入れてデザインしてください...これだけ言って願いした手ぬぐいがコチラ。


二ツ目になって初めて作ったものです。











そして、それからも二年に一度柄を替えて染めの安房さんで新調しているそう。偉いねぇ、二ツ目でひんぱんに柄まで替えてるのいないヨ!だけ平くんくらい?

わたしも浅草演芸ホールの出番がある時はちょくちょく染めの安房さんに顔をだす。その時、お店に飾ってあったのがコレ。



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うーん、さすが手ぬぐい屋さん。素晴らしい!いいデザインです。


竹林とその間を通る一本道。だいたい竹ってすくすくと真っ直ぐ伸びる、たいへん縁起の良いもの。とてもおめでたい手ぬぐいになりました。これぞプロの仕事です!


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また、畳紙の『壽』はたけ平くんのおばあちゃん石原久子さん書、『林家たけ平』の文字はおじいちゃん石原忠夫さんによるもの。


...なんで?...「おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなった後でも残るかなぁ、と思って。」...いい孫を持って幸せだぁ()。。!



ちなみに、○○ドームの話と今回の手ぬぐいのたけ平くんとは一切関係ごさいません!

こんないい孫が、そんなコト言ったりするわけないし、ましてド変態だったりすることなんてあるわけないヨ(大笑)



【追伸】たけ平くん、新しい手ぬぐいを染めたら教えてちょうだいネ。またこのブログで紹介するからサ!そのお礼はコン○○○でいい()









林家たけ平さんのオフィシャルサイトはこちら!




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噺家は...いや、噺家だけでなく男性の着物の下着は肌襦袢にステテコ

肌襦袢は着物屋さんに行けばすぐ買えるし、ステテコだって売っています。着物屋さんにあるステテコはテロテロした素材の長襦袢の下に着ると滑りやすくなっているモノ。また、ステテコはここ二、三年若者の間でも流行っていて、お洒落なモノがデパートや量販店でも見ることができます。長襦袢の下に猿股を粋に穿いている師匠もおります。一席の後踊る方は見せパンならぬ見せテコ...赤い猿股で客席を沸かせます()。また、我々世界は高齢化社会なんで股引(ももひき)をズボンの下に穿いていて、そのまま穿き替えずに高座に上がる師匠方も多い。

わたしの場合、以前は三越製のステテコを穿いておりました。着物用のモノではなかったのですが、意外と安価でモノもしっかりしていてさすが三越!って感じでした。でも、まあ見せるモノでもないし、そこらへんで適当に買うなんてこともしばしば。そんなとき、何気なく読んだ本に出てたのが、今回ご紹介するステテコ!


京都のお土産屋さん、みたいな本...思いっきり観光客が読む本です()

それで見つけたのが京都縮織の山城さんのステテコ


京都縮織とは、桃山時代から伝わる日本の伝統的な製法。ちょうど関西方面に仕事だったんでちょいとついでに、って感じで行ってまいりました。このお店はこじんまりしていて、一見入りずらい。でも勇気をふりしぼって入店。中もこじんまり()。山城さんはいろんな柄のお洒落ステテコを揃えていますが、お目当てはカラーステテコ。このカラーステテコ、なんと1,500円!安さ爆発で大人気のため、本で見た色のモノは売り切れ。わたしはレンガ色っぽいモノが欲しかったのですが...。買ったのは少し地味目な薄いグレーを二枚、微妙に色違い。穿いてみるとふんわりサラサラしていてストレッチ性もあって穿き心地抜群!楽屋でも「そのステテコどこで買ったの?」と、大人気...ったって二人に聞かれただけだけど()。でも、とても良い!今度、日本橋三越に期間限定で出店するらしいので、もちろん行くドエス...女王様とお呼びっ!...いや、行くどすえ!...by京都弁。


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この丈の長さが絶妙!

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穿いて自分撮りっす!ちょっと腹が出てきた。


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タグ。『京都縮織』の文字と紋。
京都縮織にふりがなで『やましろ』。

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山城さんには、シャツなんかも売っています!


やましろさんのホームページはこちらです。




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