2011年2月アーカイブ

犯人は誰?《後編》

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お待たせいたしました。『犯人は誰?』の後編です。


ハラハラ、わくわくの展開、クライマックスには大どんでん返しがあるのか?

落語界の東野幸治...いや、東野圭吾、五明樓玉の輔のデビュー作。

はじまり、はじまりぃ~...って紙芝居か!


【前編のあらすじ】


こけしで有名な町、宮城県鳴子温泉。東京スカイツリーの完成間近で賑わう墨田区押上からひとり傷心の旅に出たタカシが混浴で出会った謎の美女菜々子。お互いの過去を隠しながらも惹かれていくふたり。白銀の世界をどこまでも歩き続ける。「あったかいネ。」タカシの手袋を無理にはずした菜々子がつぶやいた。見つめ合うふたりにもう言葉はいらなかった。


.........


違ゃう、違ゃう!手ぬぐい、手ぬぐい、ホンキートンクです。

これからはホントのあらすじ。



へえー、手ぬぐい二年ごとに変えるんだぁ。

「そうざんス。楽屋に入ったとき先輩から手ぬぐいは二年に一度新しくするもんだって教わったざんス。」

えっ?そんなしきたりないヨ。

「マジざんスかぁ~、シェ~!」

騙されたんだよ、きっと。誰に言われたの?

「誰だったざんスかねぇ~。」


...すっかり嘘の情報をインプットされ、今まで二年ごとに新しい手ぬぐいを作り続けていたロータリータンク...ぜんぜん違っちゃった(笑)、ホンキートンクのふたり。


さてと、犯人捜しと参りますか?



おおかた犯人の目星はついていた。

ホンキートンクを騙すくらいだから、彼らよりも先輩、漫才界の人間だろう。

恨み?それとも何かホンキートンクの存在が邪魔な者か?


...大御所のあしたひろし・順子先生...いや、違う。

のいる・こいる先生?...ありえない。

にゃんこ・金魚姉さん...このふたりもシロ。

じゃあ遊平・かほり...笑組...ホームラン...いや、いっそのこと、芸術協会のナイツか?


...しかし、売れっ子のナイツがホンキートンクをはめても得は無し。


...待てよ、誰か忘れてないか?


...あっ!!



加賀恭一郎(以下カガキョー...ってハセキョーか!ちなみに加賀恭一郎は東野圭吾の小説に出てくる刑事。ドラマでは阿部寛が血便?...いや、熱演)はすぐに鈴本演芸場に向かった。

彼らは高座にいた。


「マイノリティー?...山形では何十年も前から普通の会話の中で使ってましたヨ。今からタクシー呼ぶんだけどもぉ~、オレ乗り物酔いすっからぁ~まえのりてぃ~んだけどぉ~。」


「ジョージ・クルーニー?...いやぁ~風邪ひいてしまってぇ、なんだか調子狂うにぃ~。」


......こいつらだ!


こいつらにまつげぇねぇ~(何故か山形弁?)。

下手のめくりには『ロケット団』の寄席文字。

ホンキートンクの先輩で馬風一門でも兄貴分にあたる。

高座を下りるのを待った。ソデで聴いていると、ふたりの掛け合いはいつもより心なしかぎこちない。...逮捕を察しているのか、最後の高座に未練があるのか、持ち時間を少し過ぎていた。

倉田?...倉沢?...倉持?...倉本のツッコミで頭を下げる三村?...二浦?...三浦の眼鏡の奥に光るものが流れ落ちたのを恭一郎は見逃さなかった。


...判ってるね?」

...ハイ。」


先に言葉にしたのは額の汗を拭っていた倉本のほうだった。 三浦は何も言わない。無言のまま両手の拳を軽く握って前へ差し出した。

「事情は署で聞こう。」ふたりはほぼ同時に頷いた。息はピッタリだ。もうこのふたりの漫才を聴くことが出来ないのが寂しい...とハセキョー?...カガキョーは思った。

...しっくりいかないので以下加賀恭一郎(戻っちゃったヨ!)。


「ちょっといいですか?」こう言ってロケット団としての最後の挨拶を楽屋の仲間にした。

「お先、ありがとうございました。」何も知らない楽屋雀がふたりをいじった。倉本は少し引き攣りながらまた汗を拭いた。MADE IN CHINAのハンカチは吸収が悪いらしく汗をはじいた。


証拠は揃っていた。この二本の手ぬぐいだ。まずはコチラ、ホンキートンクが以前作った手ぬぐい。『噺家の手ぬぐい』(日東書院 ¥1575)でも紹介されたものだ。


2011022102.jpg


そして二本目がコレ、ロケット団の新しい手ぬぐいだ。


2011022101.jpg


...誰もが目を疑った。

大きくシンプルに『ホンキートンク』、そして『ロケット団』。ふたりの名前が染められたその位置にこそ違いがあるが、『平山利・間瀬弾』、そして『倉本剛・三浦和義?...三浦昌朗』。一目瞭然だ。


この手ぬぐいのデザインに嫉妬したソケット団?...ロケット団が

ポンキーパンク?...ホンキートンクをはめたのだ。


恭一郎の目に狂いはなかった。そして倉本の目はギョロ目だった...?事実を突き付けられたロケット団は暫し沈黙を続けた。黙秘権だ。...拘束から三日が過ぎた。疲れのためか三浦の眼鏡は鼻までズレ落ち、大村昆状態だが、元気ハツラツとはいかない。倉本のギョロ目は今にも落ちそうだ。...そして、とうとうふたりはオチた。まるで息の合った漫才のように...



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今、わたし(玉の輔)は弱っている。そしてモーレツに困っている。

思いつきで書いていたら、何がなんだかわからなくなってしまったのだ。

どんどん手ぬぐいから離れていくし...(涙)。。

ここらへんで終わろうか、それとも"つづき"にするのか?

...うん、いっそのこと小説家転身するか!

そうだ、このつづきはデビュー作で披露することにしよう!?...って、


い い 加 減 に し な さ い !




尚、この作品はフィクションです。


この小説?は鳴子温泉からの帰りの新幹線で書きました(笑)。

ちなみに【あらすじ】の小説のタイトルは

『東京スカイツリー~菜々子とボクとドキドキこけし』です。



※ロケット団公式サイト「寅の穴」はこちら

http://www.rocketdan.jp/


犯人は誰?《前編》

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さて、いきなり宣伝です。

219土)25:5526:25...まあ、土曜日から日曜日になった深夜1:55

テレビ朝日『落語者』という番組で一席演ります。

この番組には去年も出演したんですが、落語のあとの

女子アナの竹内由恵ちゃんとのトークが楽しい~っ!

かわいい~っ!すんごくいい娘、そして偉いっ!

何たって去年あげた玉の輔手ぬぐいをちゃんと持ってきた!

偉いっ!ますます大好きになりました。


トークは一応打ち合わせするんですけど本番はめちゃくちゃ、由恵ちゃんも仕切り下手(笑)。

こっちのペースで好き勝手にしゃべっちゃいました。

でも、やっぱ女子アナっていいネ!もちろん今年の手ぬぐいもあげちゃいましたぁ~。

かなり長くしゃべったんですが、放送では2~3分(涙)。。

なんかこの番組がDVDになるみたいなんで、その時はトーク部分もまるまる入るそうです。

お楽しみにぃ。


じゃ、手ぬぐいにいきますか。


今回は色物さん、漫才のトンキーホンク...ん?...ホンキーホンク...トンキートンク......

あっ、ホンキートンクです。

このモンキートンク?...ヤンキー?...しつこいっ!!

ホンキートンク...あってる?

...ホンキートンクはセントルイス星セント師匠のお弟子さんです。


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兄弟子にはB21スペシャルさんがいます。で、デビット伊東さんがいつの間にかラーメン屋さんになっちゃったでしょ。デビットラーメン『でびっと』ってお店で全国に何店舗もあるらしい...実業家じゃん! そこでアルバイトしてたらしいんです、ホンキー&トンキーが、...って名前変わっちゃったよ!

そん時の仲間の興梠さん(今は店長さん)がこの手ぬぐいのデザインを考えてくれたそうです。でも、なぜラーメン屋さんにデザインを...


実は興梠店長、デザイン学校出身で、センス抜群!

ホントン...って今度は略しちゃった、全幅の信頼で興梠店長に丸投げ(笑)。

出来上がったのがコチラ。...いいですねぇ~、亀甲縛り...あっ、すいません、亀甲模様、「鶴は千年、亀は万年」、たいへんおめでたい長寿の柄です。


さすがです、ナイスです、店長!

亀甲のなかにホ・ソ・キ...ホソキ?...ホソキカズコ?...違う、違う、ホンキートンク!

うまい具合に納まっちゃった、素晴らしい!

ちゃんと二人の名前も入ってます。


間瀬弾、平山利...どっちがホンキーでどっちがトンキー?


玉 でも、最近手ぬぐい変えたんだぁ?

ホ「ええ、去年変えたざんス。また来年新しくするざんス。」

玉 すごいねぇ、しょっちゅう変えるの?

ホ「二年ごとざんス。」

玉 へえー、手ぬぐい好きなんだ?

ホ「......?だって、二年に一度、新しいものに変えるもんざんスよねぇ。」

玉 ...えっ、何それ?

ホ「えっ、二年たったら手ぬぐいの柄、変える決まりだって言われたざんス...

玉 えっ、誰に言われたの?

ホ「...誰だったざんスかねぇ? でも、そういうもんざんスよねぇ?」

玉 ...そんなルールないよ! そりゃ、オレは趣味手ぬぐいだから毎年変えてるけど、二年に一回変える芸人は楽屋にほとんどいないよ!

ホ「ええ~っ、マジざんスかぁ~?」

玉 誰かに騙されたんだよ、きっと。

ホ「...今初めて知ったざんス。皆さん変えてるもんだと思ってたざんス(涙)。。。」

玉 ...誰に言われたか覚えてないの?

ホ「......誰ざんスかねぇ?」


...さて、このホソキートソク...

とうとうホソキーになっちゃった(笑)、を騙したのはいったい...


楽屋にホンキートンクをはめた人間がいる!


真相はなんと次回で!!

『噺家の手ぬぐい』史上初、このつづきは次号ざんス。



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さて、編集部よりの玉の輔ニュースでございます。

1月22日、朝日カルチャーセンターにて

玉の輔師匠の「手ぬぐい噺と落語」が行われましたー。


会場にはなんとお着物姿のキレイドコロまで。

会場の後方には玉の輔師匠の歴代の手ぬぐい、手ぬぐいデザインの際に使ったゴム版、

また小朝師匠の手ぬぐいが展示されました。


プログラムは

「マキシム・ド・呑兵衛」

 手ぬぐいのお話

 〜仲入り〜

「藪入り」


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手ぬぐいはこのブログでも紹介させていただいている

清水一朗さんのコレクションから、なんと朝太時代の志ん朝師匠の手ぬぐいが!

珍しい手ぬぐいをたくさん見られ、楽しいお話をいっぱい聞けて

さらにさらに師匠の2011版着物型手ぬぐいをいただけるという

なんともオイシイ会でした。


平成15年秋から7年半続いてきた『笑点Jr.』(当初は『BS笑点』)が、今年3月で涙、涙の最終回を迎えることになってしまいました。年明け、プロデューサーから「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。ついては、残念なお知らせですが...。」との電話。

まあ、出会いがあれば、別れもあるさ(涙)。。また、あのメンバーで皆さまに会えることを切に願っている次第です。

さて、その笑点Jr.の大喜利に途中から加わったのが、講談師の神田 蘭ちゃん。最初はまだ前座でした。女講談師、しかも前座が大喜利のメンバー?...これはもしや、プロデューサーと怪しいのでは?...とみんなで考えた。
しかし蘭ちゃん、年齢不詳、性別不明?...そんな疑いもすぐに晴れました(笑)。じき、二ツ目にはなったんですが、まだまだぺーぺー、我々とは芸歴が離れてる。ところがどっこいこの蘭ちゃん、やりたい放題、言いたい放題。ふつう大喜利では着流し、着物だけで羽織は付けません。しかしこの女、羽織どころか袴ぁ付けやがった。メンバーが袴を取れ、と注意したのも無視して!

先日も楽屋で「ちょっとちょっと玉の輔師匠ぉ~」と、わたしのことを手招きするのです。「なぁに?」と蘭ちゃんのところへ足を向けたところで考えた。...ん? 待てよ、俺は蘭より先輩。しかも相手は二ツ目になったばかり。...どうです、この傍若無人ぶりは。こんな女...ニューハーフ疑惑もあります(笑)、こんな女ですが、まあ許してやるか(笑)。

今回はこんな神田蘭ちゃんの手ぬぐいです。

2011020101.jpg
神田紅先生のお弟子さんで落語芸術協会所属。2008年7月に二ツ目になりました。なかなか男前な(だから女だって!)手ぬぐいです。

縦に使って白抜きの太い一本線。この中には、蘭、らん、かんだ、蘭、らん、そしてまたかんだ、どこまで行っても蘭、らん、かんだの文字。しつこいってぇの!
...当人曰く『蘭小紋』

左隅には何やら紋? これがなかなかおさまりが良い!どういう訳だかこの女、楽屋での大御所の扱い方がうまいらしく、この蘭、らん、かんだの文字はなんと三笑亭笑三師匠が書いてくださった!

蘭ちゃんを可愛がってくれている笑三師匠が二ツ目になる時に、手ぬぐいいっぱいの蘭、らん、かんだ、蘭、らん、そしてかんだ、を書いて持ってきてくださった。
「師匠、ありがとうございますぅ~。まあー素敵ぃ~。一杯いただいてもいいかしらぁ~、ねぇ社長。」と水商売口調で答える蘭(たぶんネ)。

しかし、手ぬぐいいっぱいの蘭、らん、かんだはちょっと...(苦笑)、と考えた蘭ちゃん。ならば...と、こんなレイアウトにしちゃった。

2011020103.jpg
















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左下の紋は知り合いのデザイナー末松由香理さんが考えたもので、桔梗を蝶の羽根のように見せて、蘭ちゃんに羽ばたくようにと、願いを込めたもの。

蘭なのになぜ桔梗?そんな疑問はありますが(笑)。丸の中には平がなで『かんだらん』の文字が。この紋を着物にも入れてるんだそうで、落とした時いいネ。すぐ落とし主がわかってサ...って小学生かっ!

さあ、出来上がった手ぬぐいを笑三師匠に渡す時がやってきた!「師匠、二ツ目になりました。ありがとうございます。手ぬぐいの文字、使わせていただきました。」「ああ、そうかい。どれどれ...。」と自分が書いた手ぬぐいいっぱいの蘭、らん、かんだ...ニコニコしながら広げる笑三師匠の目が点に...

あの蘭、らん、かんだが...1/3...これだけになっちゃった(涙)。。。...ひきつりながらも「ああ、おめでとう。」。


そんな笑三師匠は今でも蘭ちゃんを応援しています(笑)。ちなみに『蘭』という名前はホステスで一番多いんだそうです(神田蘭情報)。

そして、畳紙の『寿』『神田蘭』は蘭ちゃんが書道を習っているお母さん岡部房子さんに頼んで書いてもらったんだって~。仲良しなんだぁ?
「そうでもないんですけど(笑)、よいしょで...いや、感謝の気持ちです。」だってサ。

親孝行できてよかったネ。


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そんな講談界のニューヒロイン!神田蘭さんの公式サイトはこちら
ギャラリーや公演予定など、蘭さんの情報満載です!
噺家の手ぬぐいブログもがんばらなくっちゃ......涙(編集談)




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五明楼玉の輔,(有)ラスコー
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